ここ数年でもっとも寂しさを体験したクリスマス

思ったことを全て書こう。実際に私を知っている人も僅かなんだし。

今年は、ここ数年でもっとも寂しさを体験したクリスマスとなった。
ここ数年のクリスマスは、以下の通り。

高校1年

クリスマス?何それ、美味しいの?カップルといるの?

高校2年

クリスマス?部活やろうよ。

高校3年

クリスマス?センター試験対策しようよ。

大学1年

1人のクリスマスか。クリスマスに好きな人と居れば楽しいだろうけど、そこまで騒ぐほどのイベントか?周りのカップルは楽しそうで良いなぁ。
1人で暇だし、テレビでも観るか。おっと、友達から麻雀のお誘いだ。BGMはクリスマス・ソングで結局25日の朝まで遊んだ。

大学2年まではこのような感じだった。

だが、大学2年生の時に彼女というものが出来た。クリスマスも一緒にいた。大学卒業までは、毎年、クリスマスは手作りケーキだった。こうやって過ごすのも悪くないな、と思っていた。

そして、今日。大学卒業と共に遠距離になり会えないクリスマス。
昼間、本を買いに駅前の本屋へ行く途中のこと。

宝石店には、カップル。
道には、手をつなぐカップル。
そして、キラキラした様々なお店。
道行く人は、みんなプレゼントを抱いている。それは、もらったものか、これからプレゼントする物かどうかは定かではないが、ただ彼ら・彼女らは幸せそうだった。

本屋のトイレには、髪型を直すのに夢中な男がたくさん。トイレが大混雑だ。
やる気がみなぎっている。そこに、どうせ誰にも会わないし、と思い寝癖を適当に直した私が居ること自体が間違っている気がした。

本を購入し、帰り道。やはり、目に入ってくる光景は同じだ。
こんなに、手をつないでいるカップルが気になるのは人生で初めてだ。
そして、プレゼントを抱えるどころか、安っぽい紙袋に参考書を抱えている自分、惨め。

夕食は1人で外食をした。とんかつだ。次に次に来るカップル。予想外だ。
帰り道、やはり手をつないでいるカップルに目がいく。山下達郎のクリスマス・イヴが流れる自分の車内で、逢えないことに寂しさを感じた。手をつなぐカップルをみることで泣きそうになるのは、初めてだ。

帰って、思い出は億千万を視聴。なぜだ、目から汗が出てくる。今日はおかしい。良く目から汗が出る日だ。

今までは、「クリスマス、寂しい」、「クリスマスは中止になれ!」とかは思ったこと無かったし、周りの空気にあわせて、そうだよね。とか言っていた。
だが、今日、こんなに寂しい、嫌なクリスマスを経験した。次からは、1人のクリスマスを過ごす時は心から、「クリスマス、中止になれ!」と叫べそうである。

もうこんな日は嫌だ。
一度、楽しいクリスマスを過ごした事のある人ことが、本当の一人きりのクリスマスの寂しさを体験出来るし、心の底から、クリスマス中止!と叫びたいのではないか。そして、街中のカップルを見ると、心の中で叫んでしまうのではないか。

今年もこの時期がやって参りました、と言っているうちはまだ寂しいレベルが低いぞ。ヤリたいレベルが高いだけだ。

早く結婚しようかな・・・

スーパーで買ったワインが栓抜きが無くて飲めず、別次元の悲しさが襲いかかってきた素面の僕がふと、考えました。